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執筆者の写真Daisuke Shirakawa

4年越しの2回目。

残暑厳しい鳥取。

稲刈りが始まっておりますが、暑いったらもぅ。


稲刈りはなんとか始まっておりますが、

猛暑の合間の台風7号は、鳥取県内になかなかの爪痕を残していきました。



僕のいるところは、県内の一番ひどい所に比べたらマシなので、ひたすら耐えるのみではあるのですが。




唖然とします。

ちなみにこの田んぼは、数年前も崩れたので、抜本的にどうにかしないと、

繰り返されそうです…




あとは、川から用水路への取水口が、大胆にぶっ壊れて埋まり…

今年はとりあえず急場しのぎを人力で。



さて。来年の春までに復旧できなければ、この水系での田んぼはできません。



農業だけでなく、被害額がすごいことになっているので、ちゃんと予算が付くのかどうか…

(日本海新聞より)


意外に元々がしょぼいインフラの方が、影響が軽微だったりするのが、

複雑な気分ですが、真実を突き付けられている気がします。



人力ではどうしようも無い部分は、土建屋さんが希望の光なのですが、

鳥取に来て農業してみて、土建屋さんの重要性を、ビシビシ感じています。



昔は年度末に予算消化っぽい感じでやってる工事を冷ややかに見ていた僕ですが、

土建屋さんが災害時に地域に居なくなってたら、もう困るなんてものじゃないので、

見方が変わりました。




一方、災害があろうがなかろうが、イノシシは迫りくるわけでして。


僕の田んぼは今のところ無事ですが、

僕がリーダーを仰せつかっている地域全体でみると、被害もあり。


被害の当事者がどんなキャラか、ということに相当左右されるのですが、

なんと山すそにワイヤーメッシュという柵を付けて欲しいと。


分かる。


分かるけど。設置する前に、ものすごい木や草をキレイにしなきゃいけない。


今すぐでなくてもいいから、と。


うーん。


どうせやるなら、今すぐやらないと今年の稲がダメになるかもじゃん。。


ということで、リーダーとして悩んだのですが、

チェンソー持ってて比較的元気で協力してくれそうな方が複数名思い浮かんだので、

一気にやっちゃうことにしました。


僕のも入れてチェンソー4台(+草刈り機4台)で。




すげぇ疲れましたが、達成感も。



頼んできた方なりの御礼のキモチ(笑)



スイカの皮は田んぼの畔に捨てて良いと。

それ、また別のケモノが来ちゃうのでは…って(笑)



色々とめちゃくちゃです。



いやしかし、稲刈り前に一気にやったのは我ながら英断でした。

結局は道具と、技術と、マンパワー!そして協力的な地域の和!

土建屋さんほどのことはできなくても、少しでもできる環境を作っておくのは大事ですね。



環境と言えば、意味は違いますが、今年は去年以上にコウノトリがいっぱい居ます。

もう、うじゃうじゃと言ったら言い過ぎですが、頻繁かつたくさん。


軽トラが近くを通ってもあまり逃げなくなるくらい、慣れてきたようで。





なんと、コンバインで稲刈りしてる田んぼにも。


こういう太々しいことは、サギの専売特許かと思っていましたが、

大丈夫だと学習したコウノトリは来るんですね。


しかし体が大きくて動きが緩慢なので、あまりギリギリを攻めてケガをしないように、

ちゃんと警戒してほしいものです。




稲刈りはまだまだ序盤ですが、雨も気にしながら少しずつ。


新人さんに教える作業の中で、一番難易度が高いかもしれない稲刈り。

あとはその後の「籾摺り」という作業も含めて、機械がいっぱい登場するこの時期。



上手にできるかどうかより、まずは安全第一。

教える方が緊張します。




そんな僕の心配をよそに、

計量器に描かれた新人さんの作品。



たぶん大丈夫だと安心しました(笑)




稲刈り前の災害対応、イノシシ対応、

稲刈りスタートしてからのドタバタ、と色々あるのですが、

出し切ってから一日の終わりに飲む黄金色のアレは、最高です。


ヘロヘロで近所のスーパーに買いに行くのですが、

今日もお疲れ!みたいな感じで会話して買うのも、ひとつの楽しみです。



しかし、そんないつものスーパーから出た時に衝撃の事件が。



おばあさんから、「家まで送って」と頼まれまして。

(正確にはなんか色々言っていましたが、要するに送ってくれという意味)


その時僕は、(あー!何年か前に送ったおばあさん!)ってすぐに悟りました。


その時の衝撃は忘れもしない強烈なものだったので、

かなり久々でしたが、ほぼ間違いない!という確信がありました。



以前のブログで書いたなーって思って調べたら、4年前でした。



相変わらず滑舌はイマイチだし方言きついしで、何を言っているのかあんまり分かりませんでしたが、

「OK!行こう行こう!」って謎のテンションで快諾しちゃいました(笑)



4年前と同じく、僕はビール購入直後で、このおばあさんの家は結構遠いので、ビールは確実にぬるくなってしまう運命でした。


しかも、送り届けてからも御礼やらなんやらで話の尽きないおばあさん(笑)

残暑厳しい9月の夜。

僕はビールのことが心配過ぎて、申し訳ないけどおばあさんの話は上の空。


途中から、これはさっきのスーパーに再び行って、もう1本買おう、と決心(笑)



いやぁ。しょっちゅう色んな人に乗せてもらっているのでしょう。

そのタフな生き様にはちょっとビールがぬるくなっても構わないと思ってしまうのほどの眩しさがありました。


しかしこのおばあさんを2回乗せた人がどれだけいるか。

4年越しの2回目。


1時間足らずの2度目のビール購入に、お店の人と爆笑。


1日で4回も着替えるくらい汗かいてすごい疲れてたはずなのに、

ちょっと元気出た夜になりました(笑)

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