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  • 執筆者の写真Daisuke Shirakawa

判断力を維持したい農繁期


た、田植えが。

終わりました。

長かった。。

5月上旬からのモーレツな日々が、遠い昔のよう。

今年の5月は記録的な暑さ、日照時間だったようで。

体力の消耗もさることながら、育苗に気を遣いました。

苗って、こんな簡単に枯れそうになるのね、、ってくらい、

猛暑には弱く、1日で葉っぱが細ーくなったり、黄色く枯れかかったりするんですよね。

…というのを近所のおいちゃんに見つけてもらって水をやっておいてもらったりと、

助けてもらいながらどうにか潜り抜けてきた経験上、

「まぁ大丈夫でしょ」という油断は、しなくなりました(笑)

それは田植え直前まで続き。

田植えのとき、あまりにも暑いので、真夏の草刈りのときに使っていた「ミニクーラーボックス」を発動し、人間も吸水しましたが、

苗のためのジョーロも必須。

そして田植え機のガソリンも。

大してモノを積むキャパの無い田植え機が、盛りだくさん(笑)

とかとか、色々あったのですが、

実は僕の方が、師匠よりちょっと早く田植えが終わっていたのです。

しかし、やはり師匠も終わってやれやれ、となって初めて落ち着く感じもあるので、

自分のが終わってもできることはサポートしたり。

トラクターや軽トラを洗ってみたり。

before

after(差が分かりにくい…)

片付けもまだ終わっていませんが、

いろいろ落ち着きませんでした。

なにしろ、僕の師匠、忙しすぎるんですよ。

忙しさマックスの農繁期に、予定外のあれこれを、基本受け止める師匠。

僕も、師匠を見習って、以前よりは「どーにかなる、いやする!」という感じで予定外のあれこれに対応するようにしていて、一年ごとにその辺は柔軟性を持てるようになっているつもりです。

しかし、さすがにこの時期は、

「必要とされてる!」とか

「僕じゃないといけないやつね!」

みたいな感じのものに限定してます。

それ以外の「それイマ?」「出なくてもいいやつでしょ?」という

なんとなく集まる会合(失礼)的なやつは、大人げなく全欠席。

それを師匠はだいたい対応してるわけで。

ま、だから田植えも遅れていくわけですが(笑)

もーほんとに、体は1つしかないのに、モーレツにあっちこっちからお呼ばれするんですよ。

これって、会社でも「キーマン」になっちゃったりすると起こることですが、

個人事業主って、基本1人のはずなのに、田舎で農業やってると会社以上に引っ張りだこになる気がするのはホント謎です。

(人が少ないからなのかな。人手不足の有限会社鹿野?)

「必要とされてる!」とか

「僕じゃないといけないやつね!」

と思えないものは即答で断るヒドイ僕ですが、

度を超えたやつは、判断を誤ります(笑)

超絶忙しい朝の5時過ぎに(!)、「ガラケーの文字表示が急に小さくなって直せない。直してほしい」

という、マジでどーでもいい電話が近所の方から来た時は、意外過ぎて引き受けてしまいました(笑)

恋人とか親戚クラスの親密な関係でないと、(朝5時に)その依頼はしないんでないの??

と思うのは僕だけでしょうか。。

歯を食いしばって(笑)使ったことのない他人のガラケーと10分ほど格闘し、解決しましたよ。

もはや、天国に行くための打算的な人助けです。

そして今日

あれやこれやをこなして、田植え後とは言え暗くなってから作業が終わり

ビールでも買って帰ろうと寄ったコンビニで。

「お兄ちゃん何買いに来た?」

とおばちゃん。

僕:「!??」

結論から言うと、

自転車でコンビニに来たおばちゃんは、

暗くなって自転車で帰るのが怖いから軽トラに自転車と自分を乗せて、

家まで送って欲しいと。

なんですって??

早朝の「ガラケー直して電話」と対照的に、

夜のけっこうな疲労感の僕もやはり、

おばちゃんの勢いに負け、OKしてしまいました(笑)

OKした直後におばちゃんは、僕への御礼として、

コンビニでホットコーヒーを注文していました。

そしておばちゃんの家は、自転車で良く来たな、というくらいの遠さ。

軽トラの助手席でものすごい勢いで話し続けるおばちゃんの話を聞きながら、

「コーヒー飲んでな!」と言われましても、

夜に知らないところに知らない人を送り届けるのに、しかも冷たいビールが飲みたい僕が

ホットコーヒーを優雅に飲みながら運転できるはずもなく。

ビールはぬるくなり、コーヒーは冷めていく。

往復で、結構な時間がかかったコンビニへの買い物でした。

忙しくても、疲れていても、断るところは断るという当たり前の判断力・交渉力を維持したい所です(笑)

あ、田植え、終わりました。


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