久々に冬らしく寒い冬となっており、凍えながらも米農家的にはまぁ悪くないぞと(笑)思いながら過ごしております。(前回の記事でも書きましたが、謎の頼まれごとでごちゃごちゃとしている日常なのですが)
最近、僕の中でお隣の「青谷町(あおやちょう)」というエリアの存在感が高まっております。
あんまりあちこち行かないフットワーク重いワタクシでも、
7年ほど過ごすうちにじわりじわりと、「近所」と思えるお付き合いが広がっていて(超ゆっくり)。
僕のいる鹿野町というところは、鳥取市に合併される前は「旧気高郡」という郡部で、他に「気高町(けたかちょう)」と「青谷町」と一括りな感じだったようで。
いまでも鳥取市の西の3町としての、ある種の一体感というのか、時にライバル(笑)のような意識し合う間柄。
その中で、気高町は、鹿野町との町境がいっぱいあって、いつのまにか町をまたいでいるような感じなので、僕が移住してきた時から心理的にも「すぐお隣さん」でした。
(実際に、お米作っている田んぼが気高町にもあります)
しかし青谷町。
しばらく行ったことさえありませんでした。
鳥取の中心市街地に向かう道すがらには無い、逆方向ですし、
探求心の無い僕は、特に用はないけど行ってみよう、などと思わず。
でも、青谷町にある酒蔵「山根酒造場」とのお付き合いが始まり、
蔵人として毎日通うようになり、そのあたりからちょっとずつですが青谷町が身近に(遅)。
そんな時期くらいからだったか。
青谷町の人がリーダーとなり、旧気高郡3町の若手農業者が集まる会ができたり。
青谷町は、鹿野町と比べて、若手の農業者が多いんです。
鹿野町も十分すぎるほどに自然豊か(笑)ですけど、
青谷町はきっとそれを凌ぐトトロ感です。
だからか、農業者も多いのかな?(曖昧)
その若手農業者の会では、青谷町と気高町の人数が圧倒的で。
鹿野町に属するのは僕だけという。
で、まぁ何をするでも無いのですが、集まっては情報交換という名の飲み会をしたり。
(このご時世ですのでご無沙汰しておりますが)
・・・だいたいみんな機械好きなんですよね(笑)
僕、なんでこんなに男子の会話についていけないんだろう…
農業向いてないよねって思います(笑)
それはそれとして。
12月に、湿気を含んだ重たい雪が大量に鳥取に降りまして。
その雪が青谷町の若手農業者仲間のハウスを直撃する惨事が…。
で、手伝える人でハウスを解体・撤去することに。。
映像などで見るよりも近くで見たら、えげつない破壊力です…
雪のパワーにも驚きましたが、もっと驚いたのは、
集まった人数と能力!
基本「農家」が集まっているはずなのですが、
僕がときどき建設現場で解体のバイトするときに見るような「武器」を持ってる人がぞろぞろ。
鉄骨を焼き切るやつとか…
トラクターもくるし、ショベルカーまで。
やり始めたら、結構大変で、絶望的なボリュームと重量感なのですが、
多数精鋭の力で、すごい進み方でした。(僕は雑魚です)
僕は午前中しか手伝えなかったのですが、恐らく1日でほとんど終わるのではというパワー。
(はやい!)
農協の人まで来てるんです、結構いっぱい。
鹿野と青谷は、実は山を隔ててお隣なのですが、
農協のお店は別なので、青谷の農協には基本いかないんです。
農協と農家のつながりの濃さは、地域によって違います。
イメージ的に、鹿野よりは青谷の方が農家との結びつきが強そうだと思ってはいました。
しかし、壊れたハウスを解体するのを手伝ってくれるとは。
鹿野で、そういう感じになるかなー?…ならないような気がする。
だいたい、多数の精鋭が駆けつける時点で横のつながりすごい。
こういう感じ、大好きだし、今後も続いて欲しいなー。と強く思います。
青谷には伝統ある和紙の工房もあったり(←いまだに行ったことない…)、
まだまだ奥が深そうで、人とのつながりで沼に引きずり込まれそうです。
あ、山根酒造場さんの今シーズンの新酒『山眠る』が、僕のお米で仕込んでいただいたものでリリースされるとのこと!
(まだHPでは売り切れ扱いですが)
鹿野の農家が育てたお米で、
気高町の名水(布勢の清水というのです)を仕込み水に使った
青谷の酒蔵さんが醸した「旧気高郡の総力を結集」しているかもしれないお酒でございます。
ワタクシ、酒販免許を取ろうと思っていまだ取れていませんが、この冬こそは…!
ということで、まだ販売資格がありませんので(笑)、
ご連絡いただけましたら仲良しの酒屋さんにお繋ぎします。
(しぼりたてで、出荷にはもう少し時間かかるかもですが)
あれ、宣伝で終わってしまいましたが、
青谷の大自然とすごい団結力の話をしたかったんです。
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