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執筆者の写真Daisuke Shirakawa

今から夏が恐ろしい…


暖冬ですね。

鷲峯山

(これは1月上旬頃、イノシシの見回りのついでに撮った、珍しく晴れた日の写真です)

去年も暖冬でした鳥取。

その影響で去年、夏に水のやりくりでちょっと困ったのですが…

今年もか。。

というか、今年の方がさらにきつい暖冬。

暖冬を経験したワタクシとしては、

その影響は多方面に及ぶのだと、情報だけでなく、身をもって知りました。

(自然の奥深さは僕なんぞが全てを知ることなど到底できませんので、

今後もまだまだ影響は出てくるのかもしれませんが)

水不足の心配は、分かりやすいやつ。

山に雪が積もり、

雪解け水がちょっとずつ川に供給されていると、

米農家としてはありがたいです。

で、もしも仮に川から水が来なくても、運任せということで、

「上から降ってくると良いよネ」という、

要するに「欲しい時に雨が降る」という

なんとも都合の良い楽観論を僕自身脳内で展開してしまったこともあるのですが、

どうやら、それはなかなか難しいということに気付いてしまいました。。

当たり前でしょ。

というご指摘はモチロンあると思いますが、それ以上に、

僕の場合、最近「いろんな品種」を育てておりまして。

簡単に言うと、前半に「ご飯用のお米」、後半に「お酒用のお米」という。

お米作りって、水はもちろん常に入れられる状態であった方が良いのですが、

「要らない時に止める」ことができるというのも大事だったりします。

(「水稲」と言い、「水田」と言いますが、

水がジャブジャブありすぎるとさすがにダメなんですよね。。)

そのタイミングが、品種によって、その年の生育具合によって色々デリケートという。

でもって同時に(品種ごとに)、

「今、日光が欲しい!」という時期もあるわけです。

水路に十分水があれば、晴れて上からは日光が注がれつつ、

下から水を供給することができますよね。

しかし、水路に水が無いから、雨を待とう。

となった場合、

(極端に言うと)枯れそう…という田んぼに雨が降ったら、

それはラッキーというか、良いことなのですが、

そのタイミングで「日光欲しい!」品種の稲にとっては

「日照不足」という現象が起こるんですよね~

というわけで、ピンポイントで超ラッキーな降雨に賭ける!なんて

発想自体があんまり意味をなさないことに気付いてしまいました。

まーほんとに、昨今の異常気象を考えると、それどころか、

猛烈な干ばつや集中豪雨といったことが起こるので、

ラッキーに期待すること自体がもはやナンセンスになってきています。

とは言えこの暖冬も結局のところ運みたいなところはあるので、

人間のなんと無力なことよ…といった感じです。。

そして残る2月3月で少しでも寒気が来てくれることを祈るばかり。

今から夏が恐ろしい…

水路の隙間をモルタルで埋めてみている…

(とりあえずこの冬に水路のひび割れを直してみたり…ささやかな抵抗)

水以外にも、害虫と呼ばれる虫が大量に越冬したり、イノシシが大量に生き残り増殖したり、

多方面にわたって米農家には良いことがありません。

…と嘆いていても仕方ないので、

今年に入ってからも、イノシシ(&シカ)捕獲、頑張っています。(←まだまだペーペーですが)

でっかい檻に、ちっちゃいイノシシ…

(見回りの際に走るイノシシと遭遇することがよくあります…苦笑)

稲作の仲間も欲しいのですが、

「捕獲仲間」も欲しくて、最近頼もしい人が現れて嬉しかったり。

その人も僕と同じ関東からの移住者で、非農業者ではあるのですが、

ジビエの美味しさに目覚め、

「家族の1年分の動物性たんぱく質を、冬の山で確保」しようという鼻息の荒さ(笑)

動機はなんであれ、僕としては嬉しい限りです。

この前も、師匠と一緒に3人で山に入り、イノシシやシカのよく通るポイントを教わりました。

シカが傷つけた木

(↑シカがやらかした跡)

ただ、お願いとしては、

1年分のお肉を調達できてからも、罠を仕掛け続けて欲しいっ!!(笑)

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