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水が来るだけで幸せ

  • 執筆者の写真: Daisuke Shirakawa
    Daisuke Shirakawa
  • 2022年5月29日
  • 読了時間: 4分

5月がもう終わろうとしています。

田植えはまだまだ続きます。。


あ、田植え、始まったんです(笑)


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(乱暴に扱っても起きてこない🦋)


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田植えを始めるまでの準備がいっぱいあって、

田植え自体は始まってしまえば割とすぐに終わるんですよー。


しかし!


田植え後の田んぼは、水位の管理なんかで超デリケートな時期!


ということで。


田植えの準備!

田植え!

田植え後の田んぼのケア!


が全部重なるこの時期。


毎日ボロボロになっています。


謎の事務作業やら経理処理やらに追われつつも、

体をしっかり休めた冬があっての今。


朝から晩まで身体感覚をフル稼働させて

グッタリして飲んで寝る、という日々が、結構好きなのです。



前回のブログでチェンソーで倒木を切りまくった話を書きましたが。


今月は、大規模な土砂崩れ&倒木を、業者さんが撤去してくれました。



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(斜面の角度がエグい。斜面というか、崖では。)


役所とのやり取りとか、僕がやらなきゃいけない立場だったので、

農繁期のボロボロに拍車が(笑)



というかこの春、やたら会合多い…。


時間は、だいたい夜。


カラダをマックスで使い切って、

そこからの、会合。


車で行かねばな距離なので、まず飲めない。


会合のあと、飲んでる場合ではない時間になっているので、

強制的に休肝日になる(笑)


ぐぅぅ・・・なんか釈然としない。



そんなボロボロを楽しむランナーズハイな農繁期後半戦。



水が・・・足りなくなりました。


めっちゃ暑い日が続き、水路にある少しばかりの水を田んぼに入れてみても、

隅々まで水が行きわたらないのです…。


仕方がないので途中まででも良いからと、

トラクターで「代かき」に入り、少しでも早く水が行きわたるようにしてみたり。


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(うぉぉ。もうちょい。。)


というヤバイ状態でしたので、

僕がお世話になっているいくつかの水系のうちの1つ。


今日、川に堰をする作業が行われました。



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でっかい石にワイヤーをひっかけ、クレーンでそれを引っ張り上げて、

置きたいところに置いて、水を堰き止めていく。

そして水路に水を引き込む。


そんな大変な作業でしたが、

僕の師匠は、クレーンの滑車の原理について教えてくれたり。

むかーしむかしの物理の授業がなんとなく、蘇ってきませんが、

こういう経験をすると、ちゃんと勉強しときゃ良かった。と思います。いやほんと。



この大事な時期に、無事に水が来たので一安心なのですが。


いま愛知県では川の底に穴があいて、水が漏れまくり、

大変なようで。



これがいかに絶望的で、災害級かということは、

僕が農業やってなかったら実感わかないのではないかと思います。


これ、全国ニュースになってるんですかね?

(テレビとか新聞ないので分からない)


「給付金の振りこみ間違えちゃった」みたいなニュースはほんとどうでもいいから、

こういうのこそ、毎日毎日、伝えた方が良いと思う。



これ、

・数十年前のインフラの老朽化という問題。

・農繁期の農業用水と、発電にも使う工業用水と、どう優先順位をつけるか、という問題。

とかとか、いろんな問題を投げかけてきています。



水というものが、なにか当たり前にあるような気分になりそうな世の中ですが、

ちょっとしたことで、本当に深刻な事態を引き起こすのだと。


個人的には「今しかない」農業用水を優先して欲しかったと思ってしまいます。



翻って、今日作業した川の堰。



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ニュースになっている堰とは段違いの手作り感…


別に漏水事故があったからいう訳じゃなく、

僕はこの手作り感が好きです。


かなりの確率で、1年持たずに壊れます。


台風などによる水の圧というのは凄まじいので。


それをまた、手作りで直す。


数十年持つものを作ると、壊れた時にどうすればいいかを知っている人が

居ない可能性が高まったり、

そもそもどうしようもなかったり。


手作りで毎年やってたら、毎年ノウハウが蓄積されたり継承されたりする(←これも実際は危ういのですが)。



しかしまぁ、「川底に穴」とか言われちゃうと、この川でも起こるかも。

と思っちゃいます。


ほんと、冬の土砂崩れで作付けを諦める可能性もよぎりましたし、

川の水が来ないとか、その水系すべての田んぼがアウト。



いろいろ危ういギリギリのバランス。

もう、何事もなければ超感謝!

ちょっとした被害ならそれもまた感謝。です。



さて、

まだまだ続く田植え。


忙しかろうが疲れていようが、

こういう感謝の気持ちを忘れずに、

もちろん安全第一で。


がんばります。









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