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おかげさまで7年目へ

  • 執筆者の写真: Daisuke Shirakawa
    Daisuke Shirakawa
  • 2020年4月11日
  • 読了時間: 6分

おかげさまで、

4月11日をもちまして、鳥取市鹿野町に来てから7年目となります。

すでに農作業は始まっており、

1年目は最初の段取り、何から何まで、

師匠に本当にお世話になってのスタートでした。

4月11日は、改めて初心に帰る日です。

6年間、本当にいろいろあったけど、生き延びてこられて本当に感謝だなーと。

そんな「生き延びて」が、大袈裟でない7年目の春になってしまいました。

昨日4月10日には、鳥取でも初の感染確認がされ・・・

そんな中、今年の1回目の種まきを行いました。

せめてこの種が、

無事に豊作となって秋に実る…

保証はどこにもありません。

疫病が流行ったからといって、代わりにその年は台風が来ないわけでも

地震が起きないわけでも、冷害に襲われないわけでも無い、という現実。

色んな所に、人間の力の及ばない部分でのリスクというのはあって。

でもなんだか僕らは、良くも悪くも忘れるんですよね。

(コロナはまだ脅威のど真ん中なので忘れるわけありませんが、他の災いのことですよ)

悲しみを忘れることは、一つの大事な力だとは思います。

でもそれと、課題から目を背けてまたいつか同じ目に遭うのとは違いますよね。

僕はこの6年間、やったことのない農業、それに伴う機械のこと、自然のこと、

農業用の水路をはじめ、周辺環境のこと、そして経営のこと。

課題だらけでした。

痛い思いもイッパイしました。

僕の直面した課題と、

今回の疫病に伴う社会の混乱は、スケールが違いすぎますが、

向き合わないといけないのは確かかと思います。

飲食店等の、お店を構えたサービス業が、外出の大幅な減少により危機に立たされています。

僕のような食材の生産者をはじめ、関連業種がダメージを受けます。

それを税金で助けてくれ! という声。

諸外国と比べて支援がショボい! という声。

何のために税金払ってるんだ! という声も。

でも、

たぶん、こういう時のために税金を払っている「のでは無い」んでしょうね…。

もうこれは、個別の「保険」をかけておく以外になかったのではと。

農業界では、一昨年くらい(←曖昧)から、収入保険の制度が始まりました。

始まった当初は、よく分からなかったし、入っていなかったのですが、

昨年、入りました。

(収入がほぼ全部吹っ飛ぶような災害を毎年のように見てしまっているので…)

これは、ざっくり言うと「加入者の拠出金+税金」で、

落ち込んだ所得の9割まで補填。

というような制度です。(超ざっくりですよ)

税金があるとはいえ、農業の規模によっては結構な掛け金になります。

僕自身、

「ということは~●●年以内に所得が吹っ飛ぶくらいの災害に見舞われたら元が取れるのか」

という縁起でもない皮算用をしてしまった瞬間がありました(苦笑)

そもそも保険ですから、何も起こらなければそれはそれでよし。

どこかの誰かに起こってしまったら、その保険で助けになる。

というような互助的なもので、安心を買うものですよね。

その掛け金も惜しい状況になったら躊躇なくやめちゃいますが(笑)

その保険も、全国同時多発で災害が起こったら…

相っ当余裕ある保険でない限り、保険が破綻しますよね。

僕らが普段納めている税金が、この事態を想定して積み立てているのかというと、

それは期待できないですよね。。

結局は自分で保険をかけるとか、お客さんに助けてもらうとか、

そういうことになってしまうのだと。

(矛盾するようですが、そのような保険があったとしても、今回のは厳しいですよね…)

飲食店等を支援しよう!

というクラウドファンディングが色々と立ち上がっています。

まさに受益者負担という、この町に、この店が在って欲しい!という人たちで

盛り立てていくしかないんじゃないかと。

あと、同じ不可抗力による被害でも、

都会の、物理的に破壊されていない「店舗」と

田舎の、災害により壊滅的になった広大な「農地(とその周辺インフラ)」では、

大きく事情が異なるかなとも思ったり。

都会の店舗は、危機が過ぎ去るまでの固定費がすごい。

しかし、もしどうにか危機を乗り切ったら、再開はしやすい。

この記事に、飲食店の収益構造とか、再開後に利益を取り戻すのにかかる期間の目安が

かかれていました。

田舎の土地は、台風・豪雨等の氾濫や土砂崩れがきたら1~2日で壊滅する。

農地だけでなく、きっと農機具・倉庫・河川・山等周辺のほとんどが。

そして、吹っ飛んだ所得を補償してもらえたとしても、

復旧にかかる時間とコストはものすごい。

(実家暮らしとか、土地持ちの方は、都会の店舗に比べたら固定費は非常に小さい

僕がもし、大規模災害に見舞われたら、

所得を補償してもらったうえで、もうこの土地での農業は諦める、という選択をするかもしれません。

これだけ人が動かなくなって。

いろんな人の仕事がなくなりそうになって。

いったい、経済って、いやこの世の中って、何なんだろう。。って感じに

なりませんか?

そんな思いを持った時にふと思い出したのが、

この1~2年で出会った、対照的な2つの言葉。

1つ目は、ある企業経営者の方から言われた

「借金というのは、時間を買っている。地道にコツコツ利益を蓄えているうちに時間が過ぎてしまう。やりたいことを早くできるようにするのが借金」

確かに!って思いました。

2つ目は、ある本に書かれていた言葉。

「お金を借りるという行為は、自分の未来の時間を投資家に差し出す行為である」

どちらも「借金」と「時間」についての話。

真逆で興味深かった。

2つ目の方。これは、借金とその利子を返すために、これからすること(時間)を「稼ぐ」に集中させてしまい、それ以外のことへの時間を奪われているような感じ。

稼ぐ

使う

借金返す

稼ぐ

使う

借金返す

僕自身、たかーい農機具を借金して買っています。

それは、

少しでも早く一人前の農家になって、

就農当初からお世話になっている師匠を喜ばせたい、とい気持ちが大きいです。

あとは、それなりに大きい機械でないと、担い手の超少ない鹿野の農地を

引き受けられない、という気持ちも。

だから、借金を返していく負担への後悔はしていません。

今のところ(笑)

ただ、程度問題かなと。

この先、野心的にイケイケドンドンで、融資を受けて設備投資…というのが

「未来の時間を差し出す」ような感覚になるようなら、やめたほうが良いんだろうな。

だって、この不確実な世の中で、

10年間○○〇万円稼いで、●●万円返し続けます。

なんて、できれば約束したくない…。

そんなことを、この7年目の春に想い、

とは言えまずは目先のこの危機を、なるべく早く収束させたい。

とは言えその後も、この危機を忘れずにいたい。

と、ザワザワしまくりながら、目の前の農作業に追われております。

そう、晴れが続いて忙しかったんです。

明日から雨だし!

トラクター作業。相変わらず曲がります(笑)

サギやらカラスやらトンビやらが集まってきます(笑)

トラクター作業してたらおばちゃんが差し入れくれました。

すごい組み合わせだな…


 
 
 
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