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執筆者の写真Daisuke Shirakawa

種をまいた冬


ようやく、春めいてきました。

雲一つない鷲峯山(じゅうぼうやま)

今年の冬は寒かったなぁ~

という気温の話はさておき、

この冬のテーマは、

「考えたり、種まきしたりする時間と余裕を持って動…きたいなぁ」

という感じでした。

と言いますのが、

これまでの秋~冬が、

■穫れたお米の行商じゃ!…ということで東京・大阪へ出張。

■鳥取にいるときは、生きるためのバイト!

という感じで、ある意味では春~秋より忙しい年もあったり。

これはこれで、何も持たずに新規就農した人間が田舎で生きていくサイクルとしての

良い経験になったのですが、

■結構消耗した状態で春の農繁期を迎える。

■ほぼ唯一の「考える」時間が確保できるはずの季節に、考えられない。

というジレンマもあり。

でもほんとに、どうにかこうにか生きているというのは、

ありがたいとしか言いようがないです。

さらにありがたいことに、近頃は働き口を探す必要がないくらい、

バイトを人のご縁で声をかけてもらえるのですが、

まぁこのご時世で、さらに言うと人口の少ない田舎ですから

「雇ってあげようか?」というより

「ぜっ…ぜひ来てくれ!(冬は空いてるんだろ!?)」という感じでして(笑)

まぁ断りにくいこと。(実際、体は空いてるっちゃ空いてる)

でも、僕も「働きたい!」って時に誰かに手を差し伸べてもらってるし、

最近は「ぜひ来て!」って言う側だったりもするので、

気持ちはよく分かるし…ということで引き受けたりしながら、結局ものすごくタフな冬を過ごすことになるという。。

しかしそれでも、思っていると実現する、というやつなのか、

いくつかの幸運もあり、というか幸運しかなかったのですが(笑)

過去3年より、少し時間ができた冬でした。

そこで、すかさず「種をまきに」行く白川。

あ、比喩でございます。

別に葉物野菜が高騰しているから僕も育てようかな、ということではなく、

鹿野でお米つくりを続けていき、なるべく農地を荒らさないようにするうえで、

小さくても何かできることはないかな?

ということで、小さな半歩を、あちこちに踏み出してみたかった冬。

鳥取だけでなく、東京や大阪への出張も、種まきの視点で行ってみたり。

芽が出ないこともあるだろうから、

順番に…とかいう出し惜しみはしないで、あちこちに蒔いてみた種ですが…

意外に良い発芽率(笑)

そうすると、

種をまきながら、出た芽を育てながら、収穫を見据えていくというような、

五月雨式の二月三月。

自分でセットしといてナンですが、

そもそも地域の会合とかイベントがちょいちょいあるのに、

自ら招集した会合がその隙間にぐりぐり入ってるというのは、

受け身で参加する会合と全く違う重たさがあるわけでして…。

そんなことと、東京大阪の出張がありつつ、確定申告(…)とかありつつ。

やってて感じたのが、

出張とかで行うビジネスライクな商談って、なんか楽しいってこと。

移住前はこればっかりだったのですが、最近はたまにしかないし。

何より、鳥取の、集落の人とか、役所の人とかと話す視点って、

ビジネス視点ほぼゼロで、なんか非常にしっとりとした(笑)、

ある意味極めて日本人らしいというか、そんな心のやり取りだったりして。

でっかいオフィスより緊張します

慣れてないせいでしょうけど、会合とかが終わった後、

巨大なプレゼンをやり切った後のような変な高揚感と疲労感で

眠れなかったりしました(笑)

それに比べると、どうも外部の方との商談の方が、リラックスして臨めている自分に

気付いたりしてちょっとそれが面白かったり。

そんなこんなの、これまでとは違うものの、

結局すごく忙しい冬となったわけですが、

忙しさの質が「4回目の冬」としては望んだ形だったので、良かったなと。

でも、テーマが壮大すぎることに変わりはなく、

何か結実したものがあるわけでもない状態で、

春の農繁期に入る

という。

しかも、蒔いた種が発芽したら、農繁期だろうが何だろうが、

しっかり育てる必要があるわけで。

農繁期は、蒔いてない種が勝手に発芽してくるんですよ。

あ、これは比喩ではありません(笑)

春ですねー。

このあと、どうなっていくんでしょうね(笑)


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