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執筆者の写真Daisuke Shirakawa

今年は違った意味の挑戦を。


はい、寒さに負けずに所信表明を。

僕が鳥取市の鹿野町に移住して就農したのが2014年ですので、

この数字を見るとだいぶ昔のような、つい最近のような不思議な感覚になりますが、

とにかくもうすぐ丸4年経つのです。

とりあえず、よく生き延びてこれたものだと。。

支えてくれたすべての人に、モーレツに感謝しております。

本当にありがとうございます。

4シーズンやって、どんどん、

先を読んだ段取りができるようになったり、

トラブルへの対応力がついてきたり。

成長も感じるわけですが、

喜びとともに、3年前の自分にドン引きしたりもします。

つまり「よくやってたな、あの頃の俺…」というやつです。

今でも「これは大変なトラブルだ!」とか、

「この機械操作は慎重にやんなきゃ…」とか色々緊張して疲れるのですが、

それは、

ある程度分かってきて、何がどうヤバいのか、ということが

イメージできているからこその緊張なんですよね。

それが、就農当初、見えてないわけです。

なぜそれがトラブル、あるいはトラブル予備軍なのかが分からない。

これがトラブったら、なにがどうヤバいことになるのか分からない。

でも実際、トラブった。

トラブったからには、突破しなければならない。

どういう突破の選択肢があるのか分からない。

だけど、師匠はとりあえず割とキビシイ人(←とっても良い人ですよ?)で、かつマイペースな人なので、トラブったら、静かに怒りながら(怖)、なんとか突破していくのを横で見ていることしかできない。

…疲れます(笑)

しかも、金ない、機械ない、土地ない、経験ない、人脈ない。

生きるだけでイッパイ。

ここはドコなの?的な(笑)

そりゃシンドイわ(笑)

さて、農業の後継者不足が叫ばれて久しいです。

新規就農者の募集に必死な地域や組織があります。

ぜひ頑張って頂きたい。

しかし、師匠との出会いや周りの方々とのご縁がとても良かった僕でさえ

この感じだったのですが、

僕のような、なーんにも持ってない&経験してない人が、

このシンドさを味わいながら後継者として新規就農していくパターンが、

大量に発生して、しかも大量に定着するだろうか。

普通に考えて、「やんないよね」って思います(笑)

ということは、

仮に後輩さんが現れたとして、

僕は、僕の通ってきた道を、

「俺もこうだったんだ!」

「だから君も耐えろ!」と、後輩さんたちに教えるなんて恐らくナンセンスなんです。

もうほんと。なんてナンセンスなんですか。

でも実際、体育会系の部活とか、相撲部屋とか、伝統的縦社会とかでよくある光景。

僕は僕で、このワケの分からない、コピーするにはナンセンスな4シーズンを、

どう「イマドキのスタート」にしていくか、考えていかねばなぁ、などとぼんやり。

一方で、コピーがナンセンスとかいう前に、コピー可能なのか?という側面も。

そう。すでに書いたように、

僕は、本当にたくさんの人に助けてもらいまくって、綱渡りながらも落ちる寸前で誰かがいつも手を差し伸べてくれたり、慰めてくれたり(笑)していたのです。

これは多くの若手新規就農者に「コピー」しうるのかどうか。

いやぁ、それは約束できないよね。という感じの奇跡的な4シーズンだった気がします。

そして、

これから少しずつ書いていこうかなと思っていますが、

簡単に言うと、こんなに助けてもらっている僕でさえ、まだまだ厳しいという現実。

とはいえ、ものすごい進歩なのは、いま思っている厳しさは、

生きるだけでイッパイ。という厳しさではないこと。

厳しいのは、「こんなにおいしいお米を育んでくれる農村をどうしたら維持していけるのかな」ということです。

ほんと寒いけど、キレイな冬の鷲峯山

この悩みは、生きるだけでイッパイだった時に比べたら相当な進歩なのですが、

悩みのスケールが分不相応(汗)

全国的に同じことが起こっているようですが、

僕が見ているこの4シーズンだけでも、担い手がものすごく減りました。

今後間違いなく、もっともっと減ります。

すでに耕作放棄地もちらほらあります。

4年近く、ジタバタと挑戦してきたこととは、別の挑戦をする時期なのかもしれません。

この挑戦は、本当に全く違った種類の挑戦になりそうなので、

どうなるのか、全然分かりません。

あっさり失敗することもあるのではないかと覚悟しています。

でも、あれこれやってみないと分からないので、

ちょっとずつ動こうかなと。

いや、正直怖い面もあります。

でも、また誰かに助けてもらえるんじゃないかな(笑)

ダメだったらサッと引っ込めてまた別の道を探そうかな…

とかいうロクでもない甘さで臨もうかと。

そんなゆるフワなチャレンジを、「つぎコメ」カテゴリーでちらほら書いていく…かもしれません。


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