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執筆者の写真Daisuke Shirakawa

枝を打ち、杭を打つ。

稲刈り後としては、もっとも忙しい年となっております2020。


友だちに、「いつ落ち着く?」と聞かれることの多い秋なのですが、

「稲刈り終わったら」と10月上旬は答え、

その後

「じゅ…11月になったら…」となり、

「じゅ…12月になったら…」となっています(笑)



稲刈り後、お世話になった機械の掃除や、作業場の片付けなどが

結構なボリュームであり、

さらに、田んぼを耕うんするというのも、天気次第でモリモリあるのですが、

今年の秋は、


「害獣対策」がここに盛りだくさんで追加されておりました。。



僕の住んでいる鳥取市鹿野町(しかのちょう)。


就農したころからイノシシ被害はあったものの、「シカ」の被害はほとんど聞きませんでした。


町の名前がシカなのにね。


なーんて思っていた以前の自分を恨みます。


シカがものすごい勢いで増えてきて、だからといってイノシシも減るわけでも無し。

むしろイノシシも右肩上がりで増えております。。

警戒すべき相手の種類が増えてしまいました。



そして今年は夏の猛暑のせいか、山のドングリが不作のようで。



ドングリが不作。



なにそれ(笑)


って微笑ましい感じさえするのですが、

全然笑えない副作用が。



山のエサ(=ドングリ)が不足すると、

イノシシなどは、人里に降りてくるわけでして。



まぁそもそもイノシシもシカも増えすぎているのでドングリだけのせいではないのですが。



そんな状況ですので、

鹿野も各地で「防御の柵」を設置する動きが。


で、僕がトップを仰せつかっている組織でも、来年に柵を設置する予定で動いております。


この柵設置事業。


なかなか大変であります。


まずは、

設置場所の環境を整える必要があります。


柵を立てるところの草刈りはもちろん、

山すそだったりすると、柵に干渉するような枝は取り除かねばなりません。


僕のところは一年後の設置に向けて、今年、この「枝打ち」作業が。


これがちょっと絶望的なボリューム(笑)



だいぶ放置されてきた山から、木材用に植林したものとは関係のない、雑木と呼ばれる自然に生えてる木の枝とか竹とかが、わさわさーっと。


(疲労でまともに撮影もできず 笑)


これらを切っていくのは結構な重労働。


これ、高齢で体力的にできない人が多いんです。

トラクターにのって田んぼの耕うんはできても、この枝打ちはできない、

という感じです。


なので、薄―い選手層で、安全第一で、ボチボチ進めておりました。



武器は、

草刈り機。刃は、山林用の超切れる刃をつけて。

 下草を刈ったり、笹とか細めの枝はこれでやっつけます。


枝打ちノコ。要はながーいノコギリです。(上の写真のやつ)

 高い所にある枝を落とすのに便利。


手ノコ。普通のノコギリです。

 落とした枝などを細かくばらして片付けやすくしたり、色々役立つ必須アイテム。


チェンソー。

 上記3つの武器では太刀打ち不可能な強敵をやっつけるのに、これまた必須。



始めた時は、終わる気がしませんでした(苦笑)



ワタクシ、リーダーですから。

この秋買いましたよ。枝打ちノコと、チェンソーを。。




農機メーカーの担当者が

「白川さん、チェンソー欲しかったんですね」とか言ってきて。


「いや、正直全然欲しくなかったんですけどね」って言ってやりました。



11月、山陰らしからぬ好天気と気温で、結構何回もできて予想以上に進んだのですが、

ようやく山陰らしく雨がちで寒くなってきたので、今年はおしまいにしました。

怪我もなく終えられて良かったです。



という自分のところの準備と、他の地区の「本番」である「柵設置」も手伝いに。





来年の練習・段取りの勉強兼ねて。


しかし僕はあくまで助っ人なのに、若いせいか、「鉄柱を地面に打ち込む」という、

まぁまぁ過酷な役割を何故か終始担当してしまい、汗だくに…。



今日だけで500本を優に超える鉄の杭を打ち込みまして、肩がもげそうになりました。

(別の地区のも入れたら1,000本いってるかも…)



ちなみに、杭打ちの道具も、買いましたよ(笑)

だいたい、そんなものがあるのだということも今年初めて知りました。



(竹林を行くこのコース選定…)



そんなこんなで11月に入っても、猛烈に肉体労働に勤しんでおりましたので、

どうも9月10月の稲刈り時期を超えるムキムキ具合です(笑)


冬を超えるために、脂を蓄えねば。


そうだ、イノシシ捕ろう。


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